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オカムラ 株式会社オカムラ

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Lives Collaboration Sofa ライブスコラボレーションソファ

はたらくスペースの中で、人と人の距離をやさしくかたち作るソファシリーズです。そっと触れたくなるような優しさをまとうデザインと、細やかな使い勝手。気持ちを切り替えるとき、人と話すことでヒントをつかみたいときなど、用途や人数に合わせて柔軟なレイアウトを実現します。

自然と人が集まる。心地よく働くためのソファ 自然と人が集まる。心地よく働くためのソファ

Lives(ライブス)シリーズのコンセプトである「働き心地のいい」環境を構築するためのアイテムとしてオープンでくつろげる空間を作るためのデザインが求められていた。より自由度が高くレイアウトも自由に変えられるようにしたらどうか。コロナ禍でも使いやすいソファーとはどんなものなのか。「執務空間」「交流空間」と大きく分けるのではなく、その2つが混ざり合い、コミュニケーションを誘発する空間が必要なのではないか。そして、コミュニケーションで終わらせず、新たな発想を生むコラボレーションを支える製品を作りたいと考えるに至った。連結して使うこともできる、単体で並べていくこともできる。キャスター付きの品揃えも加え、ワーカーがその場の状況によって移動させることができるようにする。場所を選ぶ自由とレイアウトを変えられる自由が両立できるソファ。ソファのエンドに角度を付け、サイドテーブルとの組合せでさまざまな角度で配置することを可能にした。自然と人が集まる心地よく働くためのソファ。コンセプトが固まった。

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上段:イメージを共有するための打ち合わせ  下段 左:デザインスケッチ  下段 右:初期の試作

チームワーク、ソロワークに対応する自由な組合せ チームワーク、ソロワークに対応する自由な組合せ

長方形だけでなく台形のソファを作ることによって、様々なレイアウトパターンを作り出すことができる。発想の転換だった。しかしその先にはこれまでにはなかった多くの課題を検証する必要が出てきたのだ。レイアウトに自由度を持たせようとすればするほど、検証しなければいけないポイントが増える。連結するために準備するネジ穴の位置、連結した時の意匠性など。デザイナーの小野の緻密さがなければゴールにはたどり着けなかった。ソファとサイドテーブルの組合せをひとつひとつ検証していく。加えて考えうるレイアウトの検証だ。働くための環境を作るためのソファとしてのレイアウトは一つの機能だ。チームワーク/ペアワークとソロワークに適したレイアウトを中心に検証を重ねていく。レイアウトパターンは無限大。その中から働き心地のいいレイアウトを選びながら検証を行った。思い返すと気の遠くなるような作業だった。

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上段:レイアウトと空間イメージ  下段 左:組合せパターンの洗い出し  下段 右:異形ソファとサイドテーブルの組合せ

快適に働くためのオプション群 快適に働くためのオプション群

コロナ禍での開発で様々な可能性を考えてきた。直線でのレイアウトでもサイドテーブルを挟むことによって一定の距離を保つために役立つことがわかった。バックパネルを付けて間仕切り代わりに使うこともできるようにした。スタンドパネルとパーソナルテーブルは軽量でどこへでも持ち運びができる。キャスター付きのソファは向きを自由に変えて使うことができる。ワーカー同士の距離を調整するのも容易だ。これからのオフィスに求められるであろう心地よさと質の高いリアルなコミュニケーションを実現するためのアイテムとしてライブスコラボレーションソファが、優しくワーカーを迎え入れてくれるだろう。

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上段:柔らかなイメージのレイアウト例  下段 左:ソファの移動のしやすさ確認  下段 右:スタンドパネルの移動のしやすさ確認

Lives Collaboration Sofa 開発チーム

中島千尋
企画:中島千尋
小野菜穂
デザイン:小野菜穂
関川秀峰
設計:関川秀峰

コロナ禍での開発となり、発売のタイミングで社会がどうなっているかを想像することがとても難しく感じていました。これまでの経験値が生かせない状況で、今後の働く環境がどうなるかを、開発チームで話し合い、同じ将来を描き、何が必要かを導き出しました。製品の骨組みとなるコンセプト作りや試作検討もリモートで行うこととなり、慣れない環境に苦労しながらも、なんとか製品としてまとめ上げることができました。やはりオフィスに来て、仲間と談笑・雑談しながら新しい発想を浮かべる場所が必要なんだと開発しながら実感しました。オフィスの中心となるこのソファは、ライブスシリーズのコンセプト、「働き心地」を心身共に実感いただけることでしょう。見て良し、置いて良し、使って良しの最高なソファに仕上がったと自負しています。

Lives Collaboration Sofa