現場スタッフの声
移乗リフト【エルゴリフト】 社会福祉法人海光会 海光園
勇気を持って、みんなが明るく、元気になれる場を作りたい。
そのために未来へ投資していきます!
「介護を快護へプロジェクト」を始めるきっかけとは
2018年4月から介護施設における幸福感を温めるプロジェクトとして立ち上げたのが「介護を快護へプロジェクト」です。
ご利用者には在宅ではできなかったけれど施設に来たからできる、ここに来て良かったと納得していただきたいですし、従業員の方たちにはこの仕事に就くことで健康が損なわれるかもしれないという不安をもってほしくありません。"快適に護る=快護"の場づくりとして私たちが元気に、明るく、前向きに仕事に取り組めば、結果的に仕事として生活の質も上がり、ES(従業員満足)とCS(顧客満足)の両立を実現させることができると思います。
ロボット化の安全性についてはいかがですか
たとえば、移乗の場合、タオルを使って人の手で移乗する方法は非常に危険です。なぜなら、お年寄りの皮膚は弱いため剥離してしまったり、それが蓄積して骨折される場合もあります。モノに代替えすれば移乗介助の質が標準化されますから、インシデントが自然と除去され、安全性が高まると私たちは考えています。最新機器については全員が自信を持って使いこなせるように、充分なトレーニング期間を設けています。今回の天井走行式リフトも、1ヵ月間トレーニングしてもらいました。合格点が取れてから使うことを条件にしましたので、現在もトラブル無く稼働しています。
天井走行式リフトご採用の決め手となったのは
もちろん、まずは機能性。そしてデザイン性でした。使う自分を想像した時にカッコイイと思えるかという感覚は大事です。あとは、施工性ですね。居住空間は 何も変えないというのが、一番いいと思っていました。一切室内を変えずに、ただリフトが設置できるというのが非常に魅力的でした。
また、費用の考え方としましては、導入して15年間使い続ける場合、1回あたりいくらになるのかを計算しました。当然使えば使うほど安くなりますし、さまざまなインシデントを消滅させ、みんながハッピーになるのなら、逆に採用しない理由はありませんでした。
ご使用になられて感想はいかがですか
たいへん満足しています。採用後にたまたまリフトメーカーがあるデンマークへ視察に行く機会があり、実際に使っている施設で感想を聞いたら「とても簡単で使いやすいですよ」とおっしゃっていました。そういう実感値もあったんですね。現地で普通に使われていて、それを日本で初めて導入できるなんてワクワクしない訳がないです!
ただ、天井走行式リフトを導入したからこんなに便利になりましたという単純な話ではありません。なぜなら、24時間のひとコマに関わるアイテムに過ぎないからです。
しかし、つなぎとしては重要な役割を果たしています。リフトを導入したことで、会話の数が2回、3回と増えた、それが1ヵ月、1年と続くと、コミュニケーションとしては膨大な量になります。そのことで介護される側の気持ちがポジティブに保てるのであればOK!
また、介護する側は一日働いたら疲れ果ててバタンキューだったのが、最近は「ちょっと勉強する時間ができました」という声も聞かれるようになりました。少しずつ疲労軽減につながってきているのではないかと思います。
施設紹介
社会福祉法人海光会 特別養護老人ホーム海光園は、「高齢化日本の活性化」を目標とし、社会とコミュニケーションを図りながら、熱海の豊かな自然と地域性を生かした安心・安全な介護を主なサービスとする介護施設です。1999年の事業開始以降、さまざまな介護関連ロボットを導入。トップと現場が一体となって人と機器を組み合わせた新しいオペレーションに取り組み、スタッフの労働環境向上やキャリアアップに力を入れた運営のもと、質の高い介護サービスを提供しています。